仲間のモデル現場で「キャリアリンク」の現場見学会を開催しました。
「これはいける!簡単!みんなでやろうよ!」
建設キャリアアップシステム(CCUS)でのAPI連携(外部システムとの機能連携)を使用したコムテックスの「キャリアリンク」の現場見学会を開催。そのモデル現場となっている酒井誠さん(全国青協議長・誠建築㈱代表取締役)の現場で10月7日に行われ、建設ユニオンの仲間が参加しました。
キャリアリンクは、現場に表示されている出勤・退勤それぞれの電話番号に架電することで、時間が記録されていくシステムとなっており、カードリーダー等の導入の難しい町場での普及が期待されています。合わせて、スマートフォンであれば、表示のQRコードを読み込み、自身の顔を撮影・登録すればGPS(位置情報)とも連携して出退勤が記録できるため、より真正性の高い登録情報となります。
システムの説明を行った清水次長(建設ユニオン)は、「CCUSの技能者登録は現在、約66万人で、来年後半には100万人も視野に入る。業界のスタンダードとして重要性が増してくる。CCUSを活用した施策や制度が一層進んでくることが想定される。厚労省におけるCCUSの施策でハローワーク利用者に対する周知も始まり、建設業の就職を希望する求職者に対しての登録済み建設事業主の求人票を提供し、応募を勧奨することも始まっている。担い手を確保するためにも優良業者であり、人を育てる事業所の証にもなる。町場は上からのかぶせがきかない、だからこそ仲間同士で声をかけあって広げ登録を推進していこう」と呼びかけました。
実際にシステムを利用した誠建築㈱の従業員からは、「顔認証は多少手間がかかったが、電話であればすぐできる。携帯・スマホも常に持ち歩いているため、大きな問題ない」と使用感についても高く評価してくれました。一方で「出勤・退勤の登録をし忘れることがあるため、意識付けが必要。慣れの問題もある」と述べられ、事業主・従業員の時間管理に対する意識付けが課題となっています。
【誠建築(株)代表取締役・酒井誠氏】
今回、キャリアリンクのモデル現場を行ってみて、「これはいける」と感じた。
建レコは、カードリーダーを読み込むため電源やスペースの確保が必要だが、キャリアリンクではそうした課題が解決されていて、町場での活用のしやすさは段違いだと感じた。一方で、自宅から電話をしても記録がつくため、その真正性の確保を優先する場合は顔認証を使用することになる。
副次的な話として、働き方改革における時間管理にも一定対応ができ、出勤簿として紙を出力・保存することもできる。管理の難しい町場でそうした手間が大きく削減されることは事業主としても非常にありがたい。
CCUSは私たち青年層のキャリア形成をサポートするためのものであり、最終的には技能者の処遇改善につなげていくシステムとなる。業界のスタンダードとするためにも私たち青年層が率先して登録し、適正な評価を受け、消費者に選ばれる工務店づくりを目指し、若い入職者を迎え入れていこう。