貴重建築、「また見に来る」
大工仕事みつめなおす良い機会に
訓練校・京都修学旅行
10月21日(土)~23日(月)に、東京建築高等職業訓練校の京都修学旅行が生徒32名、事務局など合わせて35名でおこなわれました。
初日に訪れたのは、古都京都の文化財のひとつとして世界文化遺産に登録されている「平等院」、日本最古の茶室建造物であると同時に、千利休が監修したと信じうる唯一の現存している茶室「待庵」がある「妙喜庵」、建築家である藤井厚二が設計した日本で初めての環境共生住宅である「聴竹居」、日本で唯一の大工道具の博物館である「竹中大工道具館」、日本に現存している最古の民家である「箱木千年家」を見学しました。
2日目の午前中は、大徳寺境内の塔頭(たっちゅう)を見学しました。前日の台風の影響で、拝観できない寺院もありましたが、「瑞峯院」と「黄梅院」は見学することができました。明治期の建造物が多く残る三条通り付近の散策を兼ねた昼食休憩を取った後に、徳川幕府の京都の拠点になった「二条城」、防衛建築として有名な「二条陣屋」、そして最後に世界最大(面積)の木造建築である「東本願寺御影堂」等を見学しました。
今回の修学旅行はあいにくの台風でしたが、大きなスケジュールの変更もなく、無事に見学することが出来ました。見学先が盛りだくさんだったということもあり、訓練生からは「もっと見たい」「今度はプライベートで見学に来る」という話が聞こえてきて、大工という仕事を見つめなおす良い機会になったように思います。【水村剛史書記】