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熊本大地震 地元組合に被害広がる 組合員家屋全壊46件、半壊一部壊165件

4月16日にから続いている、熊本大地震、地元にある熊本建労を中心に被害が拡大しています。全建総連では、視察団を派遣し、すでに関西から西にある県連組合に対し、ブルーシートや日用品の物資の支援を要請していて、熊本建労の手により、被災した仲間のもとに届けられています。そして4月25日、全建総連から正式に、組合員一人あたり100円を目途とした支援カンパの要請がきましたので、各支部からの要請に御協力をお願いします。以下、全建総連「支援対策本部ニュース」第4号、より一部を転載いたします。

1、現地視察について

全建総連熊本地震支援対策本部では、4/22(金)~4/23(日)にかけて、清水書記次長、森総務部長が現地の視察を行いました。4/22(金)は、まず仲間の被害確認の拠点となっている熊本市内の東部事務所を訪問し、お見舞いと激励をさせていただきました。本部の事務所が入っていた建物が震災で立入禁止となったことから、本部書記局の方々も東部事務所内のスペースで、東部支部の方々と共に対応に奮闘されていました。事務所のすぐ横の倉庫には、各地から送られてきた支援物資が保管され、組合員・家族の方々が物資をすぐに持っていけるよう、細かく分類して丁寧に配置されていました。物資を取りに来た仲間の方から大変感謝をされています。

2、被災した仲間に「何か困ったら組合へ連絡を」

その後、西部事務所(熊本市内)を訪問し、激励とお見舞金を木村委員長に清水書記次長から手渡しをさせていただき、木村委員長、浪瀬副委員長、古沢書記長など熊建労役員の方々から被害状況などをお聞きしました。益城町、西原村、熊本市の東部など被害の大きなエリアの組合員の安否・被害確認を優先的に各支部で手分けして行い、8割位まで確認できている(全県での確認割合は3割位)。固定電話がつながらない所もあれば、つながっても出ない所もある(避難中と思われる)。携帯電話を組合で把握していない方も一部いて、そういう方については隣近所に声かけしてもらうようにしている。

被災者の多くは避難所(又は親類の家)に避難している人が多い。確認時には物資が組合にあることを伝え、「何か困ったら組合へ連絡を」と言っている。支援のニーズは、当初の水・食料から生活用品(歯ブラシやシャンプー等の衛生用品等)へと徐々に変わってきている。災害復旧ボランティア隊を組織して、まず4/24(日)に益城町の仲間に物資を届ける行動に取り組む。一定の場所に班長に集まってもらい物資を配布。西部事務所では主婦の会が炊き出し。熊建労では、GWは事務所を開けて仲間が物資を受け取れるような体制を組むとともに、ボランティア隊が集中的に物資を仲間に届けていく等の行動に取り組まれる予定です。

3、木造仮設住宅建設の情報を共有

4/23(土)には、ブルーシート等の物資の中継拠点として協力をいただいている福岡建労大牟田支部の事務所を訪問し、矢野書記次長、中嶋支部書記長に対応していただき、感謝を申し上げました。物資の保管スペースも見せていただき、充分な広さがありました。その後、熊建労の西部事務所に行き、熊建労の方々と共に、仮設住宅建設の動向について、JBN(鈴木貴雄副会長、坂口岳組織部長、JBN連携団体の熊本工務店ネットワークの四ツ村周治推進室室長)の方々から状況をお聞きしました。

4、断層付近の被害の大きさに言葉を失う

4/22 と4/23 の午後、熊本市内、益城町、西原村など被害の大きい地域を木村委員長、古沢書記長に車で案内してもらいました。熊本市内では特に古い建物の被害が多く見られ、市内から断層のある益城町方面に近づくにつれて被害はさらに広がっています。断層付近の被害が特に大きく、倒壊した住宅が至る所で見られ、深刻な被害に言葉を失いました。道路も亀裂、段差、陥没など危険な箇所が随所にありました。木村委員長は「今後の余震で倒れてもおかしくない建物が多い」「断層が熊本市内を通っていたら、もっと被害がひどかっただろう」「瓦屋の組合員さんの話を聞くと『被災者に工程を返事できるようになるには半年位すぎて落ち着かないと難しい』。日頃のお客様や道路に面している家を優先にしているようだ。瓦も種類が多くありすぐに手に入らないだろう」、と言っていました。