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3/2 ひとりひとりが輝ける建設現場を  建設産業の未来を見つめるシンポ

全建総連東京都連主催、「建設産業の未来を見つめるシンポジュウム」が3月2日水曜日、14時より星稜会館ホールにて、約300人の参加で行われました。私達の代表でもある、伊東委員長の挨拶で今こそ団結して、請求・要求運動を進めて行かなければならない事を? 声を大にして話して? いた事は参加者の皆さんも感じたことと思います。来賓挨拶には、都議会議員の各会派から一言ずつ頂きました。お忙しいとは思いますが、最後のパネルディスカッションを是非聞いて帰って頂きたかったと思ったのは私だけでしょうか?

記念講演として、東京建設躯体工事業協同組合事務局長の天本武さんの話が有り、労働者の権利に対して、業者・労働者が話し合い一本化して、ゼネコン・大手企業に対して声を上げていかなければならないことを訴えていましたが、少し難しく感じた方も多かったと思います。宮本書記長の基調報告には、4年連続公共事業設計労務単価が引きあがったものの、実賃金との乖離や大手企業・スーパーゼネコンに関しては利益を伸ばしている実態の報告がありました。

現場での就労実態・人材育成等についてのパネルディスカッションでは、パネリストに、野丁場で働く若手設備工、女性の金物取り付け工、町場の二代目工務店事業主、ベテラン塗装工事業主の4人がそれぞれの立場からの思いを話してくれました。中でも女性目線での話で、最近ではトイレ・更衣室も完備されていて、昔より環境が良くなっているそうです。女性49% の就業率の中で、建設業従事者15% 弱従事者に関しては2.4% に過ぎないと言う事です。仲間の告発の中でも、未だにトイレや休憩所の数が足りずに都連を通じて申し入れをしている事実もあるわけです。また、若年層の離職者数は3年以内に半数になっているそうです。パネリストの中には、「職業訓練校で技術を身に着けた」、「技能士等を受講して今がある」「親方の背中を見て仕事を覚えるやり方は昔の話」など実体験を話してくれました。最近の求人募集でも若年層の面接では、まず「土曜・日曜は休みですか」「就業時間は何時から何時までですか」「有給は有りますか」など給料の話の前に、休みの話を聞くそうです。若年層の修業と離職を食い止める為の手立てを考えなければならないと思います。

多くの課題を投げかけられながら、パネルディスカッションは終了し、木賀副委員長の閉会挨拶・団結頑張ろう、の掛け声でシンポジュウム終了しました。

 

本部賃金対策部長 山本 浩