2/2 木造5階建老人ホームを見学しました 城北支部
今、木造建築が見直されています。熱で曲がる鉄より、芯まで燃え尽きない木造のほうが強いともいわれ、学校や公共施設で、大規模な木造の建物が作られています。人にやさしいエコな建築として、国も補助金をつけて、推進しようとしています。
東京足立区に木造5階建ての老人ホームが木造で立てられていたので、城北支部でつくっている「住宅研究会」が見学会を開催しました。研究会は興味のある方は支部を問わず参加できる開かれた研究会です。見学会に参加した、埼玉支部の千葉さんから投稿がありましたので掲載します。なお、この記事は、ユニオン機関紙「すくすく」3月号にも掲載していますが、そちらは紙面の関係で全文掲載することができませんでしたが、ここにはそのまま掲載させていただきました。
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2月2日(火)午後、足立区花畑において住宅研究会の中層木造建築物の見学会が開かれ10名が参加した。建物は特別養護老人ホームで延床面積は9千m2 余で、5階建てでツ‐バイフォー工法では国内最大の規模だ。この地域の軟弱地盤を考慮し、1階はR.C造で厨房や認知症対応型ディーサービスが入り、喫 茶店もある。又、災害時には2次型防災拠点として地域に開放されるそうだ。
2階から5階の躯体はツーバイフォー工法とミットプライウォールシステムの組合わせで建築されている。地震時の横揺れ等には強い荷重や引き抜き力が発生するので、金物の中心にスプリングを付け常に高張力の状態になるシステムを採用した。今は2階、3階の内装の最盛期で21ミリ石膏ボードの2重貼が施工されていた。外壁は35ミリのALC板にサイデングを張り、1時間 耐火をクリヤーしている。
質疑の中で、説明の担当者は木造での施設建設の利点は「床に弾力があり転んでも大ケガになりにくい」とし「働く人の足腰への負担 も軽い」とも言っていた。合わせて「単価が安く、工期が短い」とも話す。この建物には平成26年度の国土交通省の木造建築技術先導事業の補助金もでる。 埼玉支部埼玉東地区八潮分会・千葉壽憲