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「ニチアス」に抗議行動 -アスベスト被害者の声を聞け!-

2月2日の昼、1月29日に建設アスベスト京都判決で示された「企業の責任」を突き付け、「建設アスベスト被害の早期解決」と訴えるため、中央区八丁堀にある「ニチアス」本社前に、弁護団、原告団、そして、支援する組合合計約1,000人が結集しました。ニチアスは、アスベストの有害性を認識しながら製造を続けた「犯罪企業」の親分です。当日の交渉の先頭で頑張った、島田労働安全対策部長より投稿がありましたので、写真と共に掲載します。

 

ニチアスには、小野寺弁護団長を先頭に本社前玄関に行くと、いつものようにガードマンが二人いて中に入れてくれません。要請書を手渡そうとしても受け取ってくれません。原告のつらい思いと、被害者に対して謝罪をしてほしい、と訴えても中に入れてもらえません。寒い中歩道と玄関前で何回も話しても反応がありません。そこにニチアスの弁護士がたまたまいて詰め寄りました。しかし、依然として対応すらしようとしません。私たちは道路に街宣車三台を配置し、繰り返し抗議の声を上げました。東京、大阪、京都の弁護士は「京都地裁の判決でニチアスの企業責任は認められた。被害者の声を聴いて全面解決に理解してほしい」と訴えます。遺族原告は「夫は天井に潜ってアスベストを吸った。5年生の息子を残して亡くなった。ニチアスは被害者の声を聴いてほしい」「私は夫と息子二人をアスベストで失った」など、涙ながらに訴えましたが、かたくなな対応を繰り返すまま、1時間30分ほど抗議を続けましたが、その企業の姿勢に腹の底から、怒りがこみ上げてきます。

その後は、事前に担当分けをしてあった被告企業数に分かれての、抗議行動に出発。ユニオン10名と都連の他組合に、原告2名と京都から参加している書記等合計35名で両国にあるナイガイ本社に向かいました。しかし、ここもいつもと同じように、担当部長以下4名の社員と弁護士1名が玄関前の道路で待っているだけ。「寒い中2名の原告がいます、是非建物の中で椅子に座って私たちの要望を聞いてください」と訴えても、だんまりで何も答えてくれません。京都の書記より「京都地裁で被告企業9社が認められた原告が次々と亡くなっていく。早期解決に声を聴いてください」と話しましたが、結局態度を変えることはありませんでした。「また来ます。次回は建物の中で話し合いができるようにしてください」と強く要望し、本日の行動を終了しました。  島田照夫